⑨濵田、初めてのネタ見せあったってよ

皆様ご機嫌よ月曜日です。

今回は早速ですが先週行われた

人生初めてのネタ見せの授業

について

書いていきます！

はじめて披露した

僕らの漫才の実力やいかに…

ドキドキワクワク

れつごー

僕たちは初のネタ見せ授業のために

2週間必死に練習をしてきました。

前回の投稿でも書きましたが

ネタの内容は喧嘩ネタ

『もしもの時のために喧嘩が強くなりたい

という相方の考えのもと、　

よりよい戦い方を2人で理論的に

考えている中で次第に言い合いになり

最後に各々が提案した技で戦う』という

伏線回収もあり動きもあり

尚且つわかりやすいしゃべくり漫才だ。

はははこれはいける

確実に上位を狙えるネタだ

ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ、

鼓動が高鳴る

会場に着くとまず

講師の先生の紹介があった

(そんなんええけえはよ

　　ネタ見せさせろや俺は今

　　　　最高に燃えてんだよ)

ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ、

講師の先生の紹介が終わると、

次に先輩芸人さんから

ネタ見せについての注意事項が説明された。

ドキっん、ドキっん、、、ドキっん！？！？

注意事項が説明されている途中で

急に心臓のリズムが変わる音がした。

ドキっん、ズキっん、ドキっん、

あれ？ちょ、え？

ドキっん、ズキっん、ドキっん、？？？？

濵田。この男、

どこまで自信があるのだろうか。

そんなにドキドキと

ワクワクが止まらないのか。

いや違う。

彼は注意事項の説明を聞き、

自信が一気に不安へ変わったのである。

なにがあったのか？

実は彼はこのネタ見せの注意事項を聞いて

ある大事なことを見落としていたことに気づく

それは

ソーシャルディスタンス

もう一度言う

僕たちが練習してきたのは

独自の理論で互いに近距離で殴り合う

喧嘩ネタ

遠距離でできるしゃべくり漫才ではないのだ。

やばいやばいやばい

やばいやばいやばい

くっっっそヤヴァイ

先輩芸人

「前にも説明した通り、今日はこの形で

ネタを披露してもらいます。なので今日…」

それ以上話が耳に入ってこなかった。

そう。僕たちは

前回の説明をちゃんと

聞いていなかった。

マージデヤヴァイッテコレ😭

隣にいた相方と目が合う。

お互いがお互いを不安まじりに睨み合う。

多分向こうも同じことを思っていたと思う。

「おまえちゃんと話

　　　　　　　聞いとけや💢」

　　　　　　　　　　　　　　　(お互い様)

やばいやばいやばい

そうこうしているうちに

最初の組から順番にネタ見せが始まった。

講師の先生はとてもいい人そうだった。

ネタの内容がわかりにくかったコンビにも

ちゃんとアドバイスをしていた。

(この人なら大丈夫。ちゃんと事情を説明して

今日はネタ見せをするのをやめさせてもらおう)

そう思った。

先輩芸人

「次エントリーNo.○○お願いします。」

ついに僕たちの出番が来た。

僕は思い切って手を挙げて言った。

「すみません。前回話をちゃんと聞いていなくて近距離のネタを作ってきてしまいました。

喧嘩のネタで遠距離だと伝わらないので

僕たちだけ近距離でやらせていただくか、

大変申し訳ありませんが今日は辞退

させていただいてもよろしいでしょうか。」

すると先生…

じー

「ダメです。」

ふぁ！？！？！？

「なら辞退させていただいてもいいですか？

　遠距離じゃ本当にわかりにくいネタなんで」

「ダメです。」

「話を聞いていなかったあなたたちが悪い。　

　一度やってみなさい。

　ちゃんと近距離でやってるテイで

　見るから大丈夫。安心しなさい。

　遠距離でやってみなさい。」

まじかよ…

こんな詰んでいる地獄のような

状況は産まれて初めてだった。

いやでもやるしかない。

そうだ。

俺たちあんなに練習したじゃないか！

そうして僕たちは全力でネタを披露した。

近距離のネタを

遠距離で。

これまで見たことのない

静寂な空間がそこには広がり

見えてる景色がスローで見えた。

誰も笑っていない。

あたりまえさ

だって僕たちは当たってないパンチを

当たっているテイで話を進めているのだから。

それでも僕たちは諦めなかった。

当たらないパンチを何度も繰り出していく。

(届け！俺のパンチ届け！)

そんな頭のおかしい状況で

パンチを繰り出し続けたせいか

俺の気持ち的にはもう遠距離戦になっていた。

まるでハリーポッターの魔法のように。

クソガァァアアアアアアアアアア

笑エヤァァァァアアアアアアアア

僕たちは最後まで全身全霊で

静寂の中、戦いきった。

本当に心も身体もボロボロだった。

脇汗もドロドロだった。

それでもきっとこの先生は

いいアドバイスをくれる。

今はこのアドバイスをしっかり聞いて

コロナが終わって

また普通の漫才の形に戻ったら

この失敗を取り返そう。

そう思った。

「やっぱりこのネタ遠距離で

　やってもよくわからないね」

いやいやいや…笑

先生、あのさ…

やけえ、

やりたくないって

言ったんじゃ

ぼげぇぇえええええええ

え？俺

遠距離じゃ伝わらないです

って言ったよね？

あれだけ

言ったよねぇぇえええええええええええ！？！？！？

脇汗返せや

脇汗返せってなに

まじで終わった後も

いっとき怒りで目が飛び出そうやった。

言ッタヨネ？…言ッタヨネ…？

ということで

僕たちの初のネタ見せはこんな感じでした。

人ノ話ハチャント聞キマス。

でもまあ他のコンビを見ながら

いろいろ気づいたこともあった。

今回見た他のコンビの中で

ちゃんとネタを見れる漫才をしてたのは

60組中5組ぐらい。

残り54組は見れない漫才だった。

・最初にネタの題材を客にしっかり理解させる

・台本感のない喋り方

・テンポ、抑揚

・間の使い方

・自分の思ってる以上に声を出す

細かくあげるときりがないけど

最初はやっぱこのへんの

基本が本当に大事やなと思った。

まー俺らは

見れる漫才でも見れない漫才でもなく

"見てられない"漫才やったけどな

ははは

(だまれ)

このブログを書きながら

いい遠距離ネタを思いついたので

次のネタ見せはぶちかまします。

取り返します！

ちゃんと勝負してちゃんと反省します笑

また来週ネタ見せがあるので

今週相方と死ぬ気で合わせて

いけそうなら発表してきます。

ほなまた

達者で！！！